レンジフード(換気扇)の選び方ガイド②|形状編

こんにちは!前回は、レンジフード(換気扇)の選び方の中でも【レンジフードと換気扇の違い】【お掃除のしやすさ】についていくつか項目を挙げてお話ししました。
レンジフード(換気扇)の選び方ガイド①|種類編 - ショールームのあれこれブログ
今回はレンジフードの形状によって設置する場所の壁の配置や天井の高さなども違ってくるので、その辺りをうまく解説できたらと思います。
形状の種類
壁付け型レンジフード

主流の壁付け型というとこのような写真のものがよくショールームなどにも展示されています。レンジフードの背面に必ず壁がある際に取りつけるレンジフードの形状です。ベーシックな見た目は四角い箱が正面からどんと見えるようなものですが、近年では次にご紹介するサイドマントルフードのような、スタイリッシュな壁付け型のレンジフードも種類が増えてきています。一方で、お洒落だとやはり金額は少し吊り上がってしまいます。ご予算や優先度と突き合わせてみてくださいね。
ペニンシュラキッチン用:サイドマントルフード

前述していた壁付け型でお洒落な形状に似ているのがこちらの形です。
こちらは、キッチン周辺で左右どちらか片方の横壁しかない場合に設置する形です。対面キッチンでレンジフードの背面に壁がないキッチンや、腰壁*1タイプのキッチンに対して選択できるレンジフードです。壁付けに比べてスタイリッシュでスリムな形が特長。レンジフードの背面に壁があるお家でも側面も壁であれば設置自体は可能なので、形重視であれば選ぶことはできます。
アイランドキッチン用:天吊り型レンジフード

キッチンの回遊性が昨今とても注目されるようになり、新築でもリフォームでもキッチン自体の間口を縮めてでもこのレイアウトにしたい!という方が現れるほど人気な【アイランドキッチン】。お部屋作りを検討していてキッチンに重きを置きたい方は、必ず一度は目にしているのではないでしょうか。レンジフードに特化してお話しすると、天井裏にダクトを通して希望の位置の天井から吊るという方式で一切周辺に壁がないことが特長です。
!NEW!ペニンシュラキッチン/アイランドキッチン限定:ダクトレスレンジフード

主題の通り、対面タイプのキッチンで尚且つ腰壁や構造壁、造作壁のないキッチンに設置可能なタイプ。加熱機器にも制限があり、ガスコンロはNG。【煙を吸う】という観点からいくと、加熱機器との距離が一見近く見えてあり・・・?とも思い画像や図面を見たりと資料を読み漁った結論は正直まだおすすめできないかも…と至りました。
メリット
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冷暖房効率の向上と光熱費の削減: 屋外に空気を排出しないため、調理中に室内の暖気や冷気が逃げません。これにより、エアコンなどの冷暖房の効率が落ちにくく、結果として光熱費の節約につながります。特に高気密・高断熱住宅においては、その効果を大きく感じられるでしょう。
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キッチンのレイアウトの自由度が高まる: 排気ダクトが不要になるため、キッチンの配置に制約が少なくなります。壁付けだけでなく、アイランドキッチンなどオープンなキッチンのデザインも自由に設計しやすくなり、理想のキッチン空間を実現しやすくなります。
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外壁の汚れや隣家への臭気の影響を抑える: 屋外に排気しないため、外壁が油煙などで汚れる心配がありません。また、隣家への調理臭の排出もなくなるため、ご近所への配慮という点でも安心です。
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花粉や外の汚れた空気の侵入を防ぐ: 外気を取り込む必要がないため、花粉やPM2.5、黄砂などの屋外の汚れた空気が室内に侵入するのを防ぎます。アレルギー体質の方や、空気の質にこだわりたい方にとっては大きなメリットです。
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室内の気圧変動が抑えられ、扉の開閉がスムーズに: 一般的なレンジフードのように大量の空気を排気しないため、室内の気圧が急激に変化する「負圧」状態になりにくいです。これにより、扉が重くなったり、急に閉まったりといった不快な現象が起こりにくくなります。
デメリット
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本体価格が高額な傾向がある: 高性能なフィルターや循環システムを搭載しているため、一般的な排気型レンジフードと比較して本体価格が高めになることが多いです。初期費用がかさむ可能性があります。
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定期的なフィルター交換費用と手間がかかる: 油煙や臭いをろ過するためのフィルターを定期的に交換する必要があります。フィルターの種類や使用頻度にもよりますが、数ヶ月に1回程度の交換が必要な場合もあり、その都度フィルター代と交換の手間がかかります。
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ガスコンロには使用できない場合が多い(IHクッキングヒーター専用): 室内循環レンジフードは、火を使うガスコンロには対応していない製品が多いです。IHクッキングヒーターを使っている、または導入予定の場合に検討対象となります。
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調理臭や湿気が室内に残りやすい可能性: 空気を外に排出するわけではないため、特に揚げ物や焼き魚など、強い臭いや多くの油煙が発生する調理では、多少なりとも臭いが室内に残りやすいと感じることがあるかもしれません。また、調理中の湿気も室内にこもりやすくなるため、結露対策などが必要になる場合もあります。
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本体内部のメンテナンスが必要: フィルター交換だけでなく、本体内部に蓄積された油汚れなどの掃除も必要になります。排気型レンジフードと同様に、清潔に保つためには定期的にお手入れをする手間がかかります。
あくまで主観的な筆者の視点ですが、ぜひ参考にしてみてください。
形状を提案する前に大事なことは
ショールームでお仕事をしていて、レンジフードのご提案をする中で最初に必ず気を付けてヒアリングしていたのは【設置するキッチンのレイアウトや壁の配置・天井の高さ】です。すべて大事なポイントなので、順を追ってお話ししていきます。
天井の高さ
高さは戸建てかマンションかのお住まいによって変わってきますが、戸建て住宅:2400mm以上あることが多くでマンションは建てられた時期によって高さが変わってきます。最近は戸建て住宅でも下がり天井*2を使用して高さを低くしていたりする場合があります。また建築当時から低い天井の場合もあるので、建築図面を確認して予めしっかりと高さを確認しておくことをおすすめします。
なぜ天井の高さが重要なのか
新築の場合はある程度融通が効くため、そこまで敏感に気を付けておく必要はまずありません。しかしリフォームの場合で尚且つレンジフードだけではなく下台(作業カウンターや収納部分のこと)も同時に交換を検討されている場合は、注意を払う必要があります。他にも、加熱機器(コンロ)からレンジフードまでの離隔を800mm~850mm取ることが消防法で定められています。それでは、この2点を踏まえて2つほど例をご紹介します。
例)天井の高さが2400mm(240cm)だった場合
レンジフード自体どのくらいの高さが設置できるのかを求めるには、【天井高ー(離隔距離+下台高さ)=レンジフードの高さ】となります。では、下台を一般的な平均値:850mmと仮定してレンジフードの高さを求めていきます。
2400ー(800+850)=750
こうなります。ということは高さ75㎝までのレンジフードならOKということです。離隔距離が開く分には問題はないので、背が高い方に合わせてレンジフード自体の高さを低めにして設置高さ(レンジフード下端と呼んでいました。)を上にあげたいというご希望を頂くこともありました。ただし、離隔距離が開きすぎるとコンロから立ち上がった煙をうまく吸えなくなり空間に漏れていくのでご注意を。
まとめ
昨今お洒落な素材や形状が色々あり、組み合わせた際の金額や色合いなど頭を悩ませるポイントがたくさんありますね。まずは、原点に立ち返り【基本にしたいテイストやカラー】【予算】【パートナーとビルダーさん、アドバイザーとの上手なコミュニケーション】を思い返して然るべきところに相談してみてくださいね。ではまた。